今日は、世の女の子たちが意中の彼への気持ちを込めた、
不恰好な手作りチョコに愛を乗せて、それを贈り、受け取った彼はお返しにと、
愛しているなどの甘い言葉を彼女の耳元でささやき、そして、
その後は二人して夜の街に溶け込む、簡単に言うとそんな愛に満ち足りた日だ。
しかし、悲しいことに元来から全員がその愛の恩恵を受けられるわけではなく、
当然、受けられるものと、受けられないものとに分けられてしまう。
世ではこれを勝ち組、負け組みなどと呼ぶようだが、
この隔たりというか差は長年、
男として生きてきた経験上余りにも残酷なものであると断言しよう。
全ての人が平等であるべきである、というキリスト教の聖書に基づいていえば、
これは反するものであり、キリスト発の企画物であるバレンタインデーに関して言えば、
平等に愛が注がれるべきではないだろうか。
いつか、こう考える人が増え始め、全ての人にチョコが行き渡るようになればいいが、
チョコだけにそんなに甘くないかな。チョコだけにね。
(ちなみに僕はチョコが嫌いなので二重の意味で苦です)
ある少年は太陽に向かってお願いをした。
「どうか、もう少し暖かくなってくれませんか?」
少年のそんなお願いに興味を持った太陽はこう返事をした。
「どうして、君はそんなお願いをするの」
「それは今日がバレンタインデーだからです」
その返事を聞いた太陽は少し混乱した。
「なぜ、バレンタインだからわたしに暑くなってほしい」
「それは・・・皆に喜んで欲しいからです」
「皆に喜んで欲しい?」
「デートをするカップル達のために快適な気候にしてほしいのです」
その少年の言葉を聞くと太陽は喜んで、体を熱くさせ、
サンサンとした太陽の光は地上に降り注がれた。
太陽が少し頑張りすぎたせいか、その日は冬にも関わらず真夏日となった。
全国のチョコは溶けた。