「仮面ライダーごっこしようか」
「うん、いいけど」
「じゃあ、お前仮面ライダー一号な」
「うん」
「で、俺、二号」
「いやー、平和ですね一号さん」
「そうだねー」
「どうやら、ショッカー全滅したみたいですよ」
「そうなんだ」
「自衛隊がやっつけたらしいですよ」
「そうなんだ」
「そうなんです」
「うん」
「なんで僕が二号なんすか 僕は一号がよかったです」
「そんなこと言われても」
「一号がオリジナルみたいな風潮はおかしいと思います」
「・・・・」
こんな感じの会話をリアルにしています。どうも、風船です。
今日は卒業式の予行練習があった。
卒業前夜となると普通ならば、少しぐらい感慨に耽るものだろうが、
今はそんな気分ではないし、このまま延々とこの生活が続くのではないか、
という錯覚さえ起こしてしまうほどだ。
何の実感もない。でも、明日で僕の高校生活は終わる。それだけは確定済みのことだ。
小学校のときも中学校の卒業式のときもそうだった。何の実感もなく終わっていた。
「中学気分のままではいけません」という始業式での校長先生の言葉は僕の耳に入っていたが、
僕はこの度晴れて中学生気分が抜けきれないまま高校を卒業。
中学のときと変わったことといえば、
髭が伸びるのが早くなったぐらいのことしかないような気がする。
身長は悲しいことに今年で5年間伸びていないし、
もっと変化があるものだと思っていたけど、そうでもない。
式中も泣くことはないのだろうな。
むしろ何で泣いてるんだよ、と斜に構えてみてしまいそうだ。
明日はどうやら晴れのちの雨らしい。明日ぐらいは晴れてほしい。