三月一日、ついに迎えた卒業式。
卒業の日にも関わらず、朝から雨が降ったり止んだりの落ち着きのない天気で、
式中も雨音が短い間だったが、うるさいほど聞えた。
「卒業式は雨降るかもしれないなー」
と冗談交じりに言っていたが、まさか本当に降るとは思っても見なかった。
そういえば、入学式のときも雨だったような気がする。
つくづく自分は雨男なのだなと思った。
卒業式を終え、卒業証書も無事受け取った、その後でも暫く僕には何の実感もなく、
まだまだ、続くんじゃないか、明日もこの席でこうしているんじゃないか、
そんな願いにも似た錯覚に陥った。
だって、皆がいつも通りすぎるから、そう思ってしまうよ。
帰宅中、
一人、見慣れた景色を眺めながら、自転車を走らせていると、異様に寂しくなった。
この制服を着て、この道を自転車で通るのもこれで最後なのか、終わりなのか、
今日で最後なのか、と延々とそのようなことを頭の中で繰り返していた。
僕が卒業を実感したのはその時だったと思う。
その後の打ち上げはとても楽しかった。
喰って、飲んで、はしゃいで、笑って、
最後は皆、ボロボロになりながら泣いていた。 (一部と僕を除いて)
その光景を眺めながら僕は「こんなに良いクラスだったっけ」と思った。
あと会計になった瞬間、急に皆、真面目になるのがちょっとおもしろかったw
いや、良いクラスだった。いろいろあったけど。
三年間クラス替えというものがなく、ずっと同じクラスだったから、
口ベタな僕にとってこのクラスは物凄く居心地良かった。
最後の挨拶で言った 「僕はこのクラスに居れてよかった」
その言葉も嘘ではない。
本当に僕はこのクラスに居れてよかった。
いろいろ嫌なこともあったりなかったりしたけど、楽しかった。とにかく楽しかった。
三年をまとめるには簡単すぎる言葉かもしれないけれど、そんな三年間だった。
サラバ青春 / チャットモンチー